カカオ碗
- 2 日前
- 読了時間: 2分
唐津の土に宿る、カカオの時間

茶のための碗があるように、 カカオにも、向き合うための碗を。
そう思い続けていました。
小石原焼・森山寛山窯との協働で生まれたカカオハスク茶碗は、 その最初の答えでした。
けれど、探求は続いていました。
カカオをもっとも深く味わうための器とは、何か。 香りが立ちやすい形とは。 手に触れたとき、何を感じてほしいか。
問いを重ねながら、次の器へと向かいました。
唐津焼・健太郎窯との、新たな挑戦

声をかけたのは、唐津焼の健太郎窯でした。
唐津焼は、400年以上の歴史を持つ九州の焼き物です。 「一楽二萩三唐津」という言葉があるほど、 茶の湯の世界で古くから愛されてきた焼き物。
土の質感と、炎が生む表情。 使うほどに手に馴染み、深みを増していく。
カカオと向き合う器として、 これ以上ない土台があると感じました。
ハスクが、再び釉薬になる

釉薬には、前作と同じく、 カカオの殻——ハスク——を灰にした素材を用いています。
チョコレートにはなれないその殻が、 土と炎によって、器の表情になる。
カカオの第二の生命は、 唐津の土の上でも、宿りました。

調合を重ね、焼成を繰り返し、 土と炎の表情を探りながら、 香りと余韻を深める質感と形を、少しずつ見つけていきました。

一から設計した、カカオのための形

この碗は、カカオと静かに向き合う時間のために、 一から設計しています。
手に伝わる重み。 口元に触れる縁の厚み。 碗の内側に、ゆっくりと立ち上がる香りと余韻。
カカオ100%のチョコレートにお湯を注ぎ、 茶筅で点てたカカオ湯を、 この碗でいただくとき——
香りは、器の内側でやわらかく広がり、 液体の温度は、土がゆっくりと受け止める。

碗を両手で包んだとき、 カカオの時間が、静かに始まります。
一点もの、という美しさ

この碗は、すべて手仕事による一点ものです。
焼成や釉薬の具合により、 それぞれの碗に、異なる表情と景色が生まれます。
同じものは、ひとつとしてない。

それは、不揃いではなく、 その碗だけが持つ、唯一の佇まいです。
手に取ったとき、 「これだ」と感じる一碗と、出会ってください。

カカオごとの店頭、またはオンラインショップでお求めいただけます。


































コメント