飲むチョコレート文化
- 2 日前
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Mörk Chocolate × カカオごと

Melbourne Australia 2025
チョコレートは、飲み物としてどのように存在できるのか。
その問いに向き合える街が、メルボルンです。
今回の訪問は、ドミニカ共和国のカカオマスタークラスで出会ったGiselle Weybrecht——サステナビリティ研究者でありホットチョコレート愛好家でもある彼女が、メルボルンのチョコレートイベントに誘ってくれたことがきっかけでした。
そしてGiselleが、メルボルンのホットチョコレートブランドMörk ChocolateのオーナーJosephinとつないでくれたことで、Mörkの店舗でのワークショップも実現しました。
世界で生まれたつながりが、メルボルンで形になった滞在でした。
チョコレートイベントへの出展

メルボルンで開催されたチョコレートイベントでは、Mörk Chocolateのブースの一角で、カカオごとの商品を紹介しました。
抹茶はメルボルンでもすでに広く知られていて、街中に抹茶カフェがあるほどです。一方で、桜や柚子はまだ認知度が低く、試食してもらうと「これは何の味?」という反応から始まりながら、みんな楽しんでくれました。
日本への関心は高く、「今度日本に行く」「アニメが大好き」と話しかけてくれる人も多く、少し日本語を話せる方もいました。
日本の味が、メルボルンで新鮮に受け取られていることを実感した場でした。
Cacao Latitudes メルボルンマスタークラス

イベントとワークショップの合間に、Cacao Latitudesが主催するカカオマスタークラスの集中コース(2日間)にも参加しました。
農園や発酵の現場体験はないものの、カカオ産業全体を体系的に学ぶ講義が行われました。
ドミニカ共和国での8日間とは異なる形ですが、世界のカカオの動きをアップデートする時間として、この滞在の中に参加しました。
Mörk Chocolate

Mörk Chocolateは、メルボルンで生まれたスペシャリティホットチョコレートブランドです。サステナビリティ、透明性、トレーサビリティを軸に、カカオの品質や産地と真剣に向き合っています。
コーヒー業界にいたKirilと、ショコラティエのJosephinが二人で築いてきたブランドで、スペシャリティコーヒーの文化がチョコレートの世界に持ち込まれています。

Josephinはスウェーデン出身のショコラティエ。
オーストラリアの希少なスパイスを使ったドリンクを作る一方で、故郷の食文化を感じさせるチョコレートも手がけています。
アトリエで試食させてもらった新作のチョコレートを口にした瞬間、スウェーデンで訪れたレストランの記憶が蘇りました。北欧の大地の味が、一枚のチョコレートに表現されていました。
同じ「飲むチョコレート」、違う文化

Mörkのホットチョコレートと、カカオごとのカカオセレモニー。どちらも「飲むチョコレート」ですが、背景にある思想は全く異なります。
Josephinの作り方は、一人のミュージシャンが一つの楽器で全ての音をちょうどよく重ねていくような組み立て方。対してカカオごとは、それぞれの楽器がそれぞれの音を鳴らし、最後に一体化するオーケストラのような表現です。
どちらも「チョコレートを飲む」という行為に向かいながら、その道筋が違う。
ワークショップの後、Josephinは「チョコレートドリンクへの新たな視点を受け取った」と話してくれました。その言葉は、こちらにとっても同じ意味を持っていました。
カカオごとセレモニー

Mörkの店舗でのワークショップでは、カカオごとセレモニーを行いました。
カカオのさまざまな素材を使った和菓子と、カカオ100%のチョコレートを茶筅で点てたドリンクを通して、カカオの香りや味わいを体験する時間です。

メルボルンという「飲むチョコレートの文化」が根付いた街で、日本の茶道の精神から生まれたカカオの楽しみ方を届ける。その組み合わせが、この夜の場をつくっていました。
飲むチョコレートの文化が出会う場所

Mörkはホットチョコレートという形で、カカオごとはカカオセレモニーという形で、チョコレートを飲み物として表現しています。
同じ素材から生まれながら、文化も思想も異なる二つの表現が、メルボルンで出会いました。
そしてその出会いは、ドミニカ共和国のマスタークラスで生まれた一つのつながりから始まっていました。
カカオは、こうして国や文化を越えて、人と人をつないでいきます。


































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